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黒土について

投稿者:小松

読者数:2740
2003/05/16(Fri)03:36
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黒土について、これも古い会誌からですがお送りします。
黒土は確かに良いと書かれていますが、どんなところに、どのように良いのかの追試験がありません。

黒土について
















【人工培地に対する反省と一、二の試み】〜土佐香南愛蘭会会誌16号(昭和63年)〜

      黒島 忠(元国立林業試験場関西支場長:同浅川実験林長:農学博士)

 

普通、土に根を下ろして生育している寒蘭が、それとはかけ離れた材料で培養されていることは、内容的に合理性を追求した結果であると思いながらも、当初から常にもやもやした疑念めいたものが頭から離れることがなかった。熱心な蘭友などから「これこれの培養土で稀少元素の欠乏の恐れはないだろうか?」などという難題を持ちかけられたりすると、的確な返答ができないまま、自然土壌のような生きた材料をある程度混入できたら、このような心配はいらないのに…、という思いが募るばかりであった。そのようなことから、森や藪の土を少し注意してみているうちにふと目にとまったのが、良好な環境下の森や藪の地表によく見られるミミズの糞粒や管道を掘ったとき地表に排出された土塊(糞塚とも呼ばれている)であった。この糞粒は小粒で長径が3〜8mmくらいの長楕円形、糞塚の方は小さいものでも2〜3cm、大きいものでは5cmを越える土塊である。これらの材料は耐水試験でいずれも高い安定性を示し、また化学性では、糞粒のそれは、森林土壌で最も肥沃とされる適潤性土壌に見られる団粒構造に比べて、窒素量で約1/2,置換生石灰量は3〜4倍を含む良好な性質を示し、また糞塚のそれは、ほぼ腐植を含む表層下部に類する値を示した(写真(2)、(3)参照)

そこでこれらの材料をあらかじめ蒸し焼きにして殺虫、滅菌した後篩い分けして、糞粒は培養土の上層部に容量で1/5程度、糞塚土塊は4〜5cm径大きさのものを数個中層に混入、また、灌水時の水の衝撃を防ぐため、表面に水苔をマルチして試験を行ったところ結果はきわめて良好であった。これに力を得て、新たに材料を採取して他の鉢にも施用を試みたところ今度は見事に失敗し、貴重な幾株かが犠牲になってしまった。その原因は、新たに採取したものが除草剤散布地からのものであったためと判明したが、おかげで試験は一時中断のやむなきに至っている。しかし、私と共同して試験を開始し、その後も続けている筑波の蘭友のところでは好成績が続いており、格別の支障もないという報告をもらっているので、再度挑戦を期して準備中である。

編註 野口が使っている土は糞粒も含んでいますが「正確には団粒構造の黒土」です。

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