AONメンバーからの質問です。
> 初めまして。このたび新会員になったものです。今後ともよろしくお願いします。
> 東洋蘭を始めて5年くらいになります。昨年は寒蘭が6鉢程度先ました。4年前には15鉢程度ありましたが、用土(日向ボラ土使用)が悪かったのか、手間をかけなかったのせいでしょうか
> 銀鈴や黄竜、桃里、白鳳などが枯れてしまいました。
> 今年は6鉢が花芽をつけて喜んでいたところ、花芽の下1cmあたりが黒く変色し、そこから しおれて折れました。原因が分からず困っています。6鉢全部です。
> 保管場所は、裏庭で風通しのよい日の当らない場所です。初めての体験なので処置方法がわからず困っています。どなたか教えてください。
>
> なお、昨日は培養土を2種類買ってきました。日根土とクレーべストに似た品物で、来年春の植え替えに使うつもりです。植替えの際に市販の「骨粉」を入れるとホームセンターで 聞きました>が、それでいいのでしょうか。この点もお願いします。ネットでは「マグアンプ」を入れていたようですが。
>

おはよう御座います、メールを拝見させて頂きました、お尋ねの花芽がしおれてしまったとの事ですが・・・
実物を見てみないとはっきりした事が言えませんが一番考えられるのはハモグリバエの被害に遭われた様に思います、花芽が出かけた頃にハモグリバエに花芽の小さな頃に卵が産み付けられたものと思います、他の病気ですと花芽だけでなく葉にも現れるものですが・・・私の友達もハモグリバエの被害で困っていますが最善の方法は蘭に虫を近づけないようにするのが一番ですが皆さん色々と苦労されています。私は蘭舎はの仲にホリバー【黄色いハエ取り紙】の様なものです、8月上旬に取り替え一年間使用しています。

私も蘭を愛倍とて40年が過ぎようとしていますが初めは色々と苦労もしましたが自分の今の愛倍方法で良く良き花も咲きますし良く増えていますから貴方の書かれているような品物でしたら差し上げる事も出来ます。
愛倍方法は和歌山愛蘭会の会誌に書いたものを送りますので参考にして下さい。
 

私の寒蘭、春蘭の栽培の仕方

                  尾崎 行雄



原稿を依頼され締め切り日時が近づき慌て原稿を書くことになり、まとまりの無い文章になると思われますが読み上手にてご勘弁を御願いして私の現在の栽培方法を書くことに

致します。

一度お話したことが有りますが私は一鉢の寒蘭を友達より戴いて35年以上になります。 

その頃、私はサツキの栽培が中心でしたのでサツキの温室の中にて育てていましたが購入したり、山に連れて行ってもらい。寒蘭を採集したりしながら何時の間にか数も多くなり

最初に蘭室を作ったのは今の家を新築と同時に立てましたので25年前になります。これを立てるときに四国の西谷の蘭室を参考に立てました。木造の屋根は瓦です。四方は光が入りやすいよう全部アルミサッシにして色々と努力しました。栽培の手本となる本も参考に友達にアドバイスを受けたりしましたが思う様な栽培に成らなかったのです。蘭室の一部南側にて蘭が作上がりする事がわかり今の栽培方法になったのです皆様に少しでも参考になればと思い下手な文章を書くことにしたのです。蘭の栽培は一人一人違いますが参考になればと思い現在の私の栽培方法を書いて行きます。

寒蘭の置き場について

 蘭室は日の良くあたる所にアルミサッシのガラス温室です。上部の遮光は寒冷遮50%1枚と80%一枚です。東側は50%二枚で、西側は50%二枚と80%1枚です北側50%1枚にて遮光しています。南側に春蘭の栽培場所にしていますので特に遮光はしていませんこの遮光に上部に80%のダイオネットの開閉出来るように工夫しています。これは寒蘭の栽培に照度が一番大事である事がわかり5000〜10000ルクスにて栽培しています。

 90%以上の遮光をして暗いように思われますが多くの人の蘭室よりは明るいと思います。

 普通の勉強や読書の理想照度は500〜1000ルクスなのです。その10倍の光量が必要なのです。蘭にかかわらず、植物の栽培において、水と光は、もっとも重要な要素だと言えます。しかし光量の調節は、水やりや肥料などの加減とは違って、目で見て適切な光量を測ることは非常に難しい事なのです。人の目は自動絞が有る為に照度の測定は難しいので、私は照度計にてチエックする事にしています。

春蘭の置き場について

 寒蘭室の南側に屋根のみを透明の繊維入りのビニールトタンにて作った簡単な物です。周囲は寒冷遮のみです。南側を夏場は50%冬場は90%遮光、東側は75%遮光です。

 西側は80%です上部は50%二枚にて栽培しています。春蘭の照度に私は10000〜25000ルクス程度にて栽培しています。透明のビニールトタンでも50%以上の遮光するものです寒蘭、春蘭を同じ場所での栽培はこの光量の違いで巧く行かないのです。この栽培場所は和歌山市にて私は住んでいますので年に2〜3回程度しか凍らないからです。山間部では部屋にする必要が有ると思います。

培養土と混合比率

 土佐白根土と日光砂を使用しています。白根土2に対して日光砂1にて混合しています。 

 寒蘭栽培には白根土中一袋と白根土小一袋と日光砂の中一袋を混合した土を使用しています春蘭は白根土小二袋と日光砂の中一袋を混合して使用しています。春蘭は3.5号〜4.5号での栽培であり小さめの土の配合にしています。
 
 培養土について少しお話をしてみたいと思います。現代の培養土に成るまで色々苦労もしましたが土佐白根土について土佐愛蘭会の会誌71号昭和63年に白根土について和歌山愛蘭会にも良く寄稿された横田志朗氏の書かれた物が有るので紹介しておきます。

 白根土というのは石礫、岩石の類でなく、皆さん一般にいっている赤土、詳しく言えば、蘭の自生して褐色森林土のB層の土に近い性質で、蘭にとっては本来的に好ましい土塊です。ダケ土も金鎚で割らなければならない程のものは礫、岩石の類ですが,潰して潰れるような軟らかい土塊は白根土と全く同じで本来的に蘭に良いのです。それは、何故かと言ったら、岩石は砕いて砂のようにしても肥料を化合吸着しませんし植物の根と養分のやり取りも出来ません。ボラ土も同じでこれは、土でなく軽石の類ですただ、ボラは穴のある石、多孔質だから空気を通すし、また、そこに水を含み辺りに湿気を与える効果がある石といったらよいでしょう。ところが、白根土やダケ土の軟らかいのは土壌と同じで肥料をやればそれを化合吸着しますし、植物と養分のやり取りをします。

 そこが岩石と土壌の違いです。だから白根土やダケ土は雨水に溶けた炭酸ガス、言い換えれば炭酸水で雨の降る毎に洗われて、酸性の土壌になっています。ここが、石と土の違いです。と書かれています。私は説明が苦手ですので横田氏の説明を書かせていただきました。付け加えれば白根土の給水率が少ないため他の土より多めの水遣りが必要です日光砂について袋に超硬質鹿沼土と書かれた袋もあるように関東ローム層の土です。 

 鹿沼土より白いです、また土塊は硬いようです。この土が品切れ時は硬質鹿沼土を使用しています。

鉢植えの仕方と使用鉢にいて

 植え替えの蘭の根は植え込み鉢の長さの7〜8割程度に切断します。切断は根の細い所にて実施します。根の悪い所は思い切って取ったほうが後の結果が良いと思います。 

 植え替え周期は寒蘭は二年程度です。春蘭は1年半程度にて植え替えを実施していますただ根の悪いものは1年で植え替えした方が良いようです。植え替え方は鉢底に一握りの荒めの土をいれ混合土にて上部まで隙間の無いように植え込みます。 

 そして表面の1センチ程度は白根土の単用にて植え込んでいます。これは寒蘭、春蘭、も植え方は同じです。ただ春蘭の混合土は細かい目にしています。培養土はさっと水洗いしていますが上部より水遣り後バケツに水を入れ鉢を上下させ泥を排出してください。

 使用鉢は長い間栽培していますので色々ありますが通気性のある鉢をおすすめします。楽鉢。青銅しぼり鉢、プラスチック鉢、これもお勧めの物です。穴があいていて通気も良く育ちも良い物です。鉢の選択には小さい目の鉢の方が栽培しやすいので出来るだけ大きくしないよう注意しています。

 植え替え後、半月〜一ヶ月は水を多い目にしています。[ほとんど毎日]
肥料と活力剤について

 肥料として、マグアンプKの大粒、トップドレッシング、ハイポネックスを使用しています。活力剤は自分で製作しています二価鉄イオン水とHB101を与えています。

 肥料の使用の方法ですが植え替えに化粧土の下にマグアンプKの大粒を鉢の大きさにもよりますが10粒〜20粒程入れています。トップドレッシング、とハイポネックスは蘭の成長期4月〜11月末まで2000倍液を10日程度のピッチにて使用しています。春先の一ヶ月程度はハイポネックスを他はトップドレッシングです。夏場の熱い一ヶ月は肥料は中止しています。活力剤の二価鉄イオン水は100倍程度にて月に2〜3回使用しています。HB101は10000倍程度にて潅水の度、使用しています。この方法は私も鉢数も多くなり昔は固形肥料も多く使用していたのですが昨年よりこの方法に変えましたが蘭の調子も良くこの方法を続けたいと思っています。

潅水について

 これは置き場、環境にて変わりますが私の現在の水遣り回数は春蘭、七、五、三、程度にて実施しています。これは冬、7日間隔、春秋は5日間隔、夏は3日間隔にて行っています。乾燥注意、雨が多い、このときは1日伸ばしたり縮めたりしています。寒蘭の水遣りは八、六、四、を基準に実施しています。寒蘭の大きな鉢はたっぷり潅水の次はかるく打ち水程度の繰り返し潅水を実施しています。水切れをおこしやすいのは植え替え後、土の新しい時で先にも書きましたように植え替え鉢は別の場所に置き多く水遣りが必要です。潅水時間帯ですが冬以外は夕方に実施しています。

消毒と殺菌について

 カイガラ虫、ダニ等の殺虫にスプラサイド、とカルホス、の1000倍液を交互に実施しています。寒蘭の花芽の出ているときはペンタツク水和剤の1000倍液にて消毒を又殺菌はダコニールの600倍程度にて実施しています。また今年から始めたのですが根の殺菌にダコレート水和剤の1000倍液を5月に一回と6月に一回を潅水するように実施しましたが良好の様です。
最後に

 色々書いて来ましたが思っている半分も書けない状態です、文章にする事の難しさを実感しているところです。質問等有りましたら電話でもして下さい、Eメールでも結構です。 お互いに情報を交換しながら蘭の栽培に努力をして行きたいものです。ホームページを開設しています。和歌山愛蘭会を中心に寒蘭、春蘭、の紹介しています。ひまな時に見てください。