東洋蘭ネットワーク・メールニュースNo2           ⇒次の    戻る


野口様,東洋蘭愛好家の皆様こんにちは。宮崎の二宮です。
ホームページの画像が表示されない原因がわかりました。画像にはひらがなの名前を付けていたのですが,以前のIE4では閲覧できたのですがIE5では,半角英数字しか読まなかったことが原因でした。早速10時間ぐらいかけ,100枚以上の画像の名前をすべて変更し,また,元通りのページができました。野口さんのようなセンスのあるページではありませんが,宮崎の花を紹介しています。今話題の無名品も掲載していますので,ごらんください。あと,
デジカメやスキャナーで取った写真がたくさんストックしてあります。随時写真を変更していきたい(できれば)と思っています。

  さて,私なりの寒蘭栽培法についてレポートします。
私が寒蘭を栽培し始めたのは今から20年くらい前,丁度エビネブームが合った頃で丁度中学生でした。近くの山に自転車で取りに行っては植えて育てていました。栽培法も当時,発売になった本(カンラン,九州のカンラン,四国紀州のカンラン)を勉強して,ボラやさつま土で隙間の多い石植えでした。水やりもたくさんやっては根ぐされするという考え方が常識でした。
でも,今はみんな新しい栽培法をやっています。
そのポイントは3つ。 水やり多く,隙間の少ない土植えで,無肥料で育てる。これですよ。

  これを聞くと,そんなことをすると,根ぐされするとか,育つのかといわれそうです。私も最初は半信半疑でした。でも蘭の生えている環境を考えれば,この方法が一番自然だとわかりました。山では6月などは毎日のように雨が降りますが,それで根ぐされなどしません。

私は
米粒大の山土だけで,上から下まで植えます。隙間の少ない方が蘭の育ちが良いようですもちろん無肥料で,3,4日に一回ずつ水やりします。鉢の表面がまだしめっていてもお構いなくやります。一度宮崎にお寄りの際は寄ってみて下さい。蘭の葉を手で持ち上げても,鉢が決して抜けないくらい根がしっかりしていますよ。山土の入手は,一番よいのは蘭の生えている山の土が一番だと思いますが,近くの山でしたら,表土をどかした,その下の土を持ち帰ってふるっても使えると思いますよ。

  しかし,土植えで決してやっていけないことがあります。それは肥料をやることです。土の中にはバクテリア(蘭菌)がすんでいます。肥料をやると土の中の成分や,バクテリアの分布が変わります。蘭は肥料分を根からすっているのではありません。
根はタンクの役目を果たし,根の中にいるバクテリアが肥料分を蘭に供給しているのです。ですから,植える土はバクテリアの住み易い環境にすることが必要です。ボラ土やさつま土,焼き赤玉土などの石植えがよいはずはありません。石植えは肥料分をやらないとやはり育ちませんね。何かの参考になればと思い産地から報告します。

宮崎県日向市  二宮正志


  野口です。
この前のメールの栽培方法に、「山土」とありますがどのような土でしょうか
我が家の近くの山は、腐葉土層をのけると作庭時に使用する「白川砂」の元来の産地で、風化した花崗岩と赤土の入り混じった土です。この土は「赤土」のせいで、鉢などに入れるとすぐに目詰まりしてしまいます。赤土の部分を洗い流して、白川砂だけにすれば作れなくは無いのですが、ロスが大きい割に蘭に対して効果のある土ではありません。たぶん寒蘭の自生地の土は、全く別の土なのではないですか。

以前、土佐の方の鉢を戴いた時に、現地で「音地」と呼ばれている土で植えてありましたが、これは火山灰の堆積した地層を掘り起したもののようで、当地では全く見られない土でした。九州の殆どの地域はこのような火山灰の体積層に覆われているようですので、「そのような土だろうか…。」と考えています。

  土粒の大きさに付いては、言われるように大粒でなくても良いのではないかと、最近思うようになりました。春蘭に比較して寒蘭は割合多湿を好むようですし、山採りに出かける友人の話でも「じめじめした所にも自生している」と聞いています。ですから、二宮さんがおっしゃる様に四日に一度位の間隔で、古い水を停滞させないようにする方が良いのだと思います。

  問題は、私の棚のように既に何らかの病気に罹っている木の場合でしょう。以前友人の、京大農学部の農学博士(専門分野は林野学なのだそうですが)に聞いたことがあるのですか、どんな植物でも水が原因で枯れる事は無いのだそうです。「但し、物理的に弱っている根茎は、過湿によって雑菌が繁殖しやすくなる」との事でした。もう随分前のことで、正確には覚えていませんが…。

  もう一つの疑問は、無肥料とありますが、土に何らかの肥料成分が含まれているとしても、「2年以上の栽培は出来るのだろうか…」と思いました。苗を育てるだけならその方が良いでしょうが、以前にお話したかも知れませんが、こちらの愛蘭家と言うのは、これと思う品種を最大限に肥培して賞を競っているのが現状です。このような作り方をすると3年くらいで木が疲れて大概の木は作落ちします。そこで多くの方は密かに木を入れ替えている様です。私は出品用の鉢を品種毎に2鉢用意していたのですが、それでも限界だったようで、どれもこれも作落ちしてしまいました。

以上の疑問について判る範囲内で結構ですので、お答え願えればと思います。


  宮崎の二宮です。 さて,石植えと土植えのちがいについて音地や白根土,さつま土,ボラ,赤玉土などはすべて石です元々火山灰や火山礫などが堆積したもので,これらの石があるところには蘭は生えていません。石植えのよいところは水はけよく,水持ちよく,肥料分をコントロールできることだと思います。ところが実際自然界には石(火山灰土)の所には蘭は生えていません。

私が山土というのは腐葉土の下にある,団粒状の腐葉土のことです。色は黒色から茶色までありますが,黒色の方がミネラルや微量肥料分を含んでるのではと考えています。もちろん土ですから,手で握ればつぶれて土になります。土のよいところは,無肥料ですむこと,土の微量養分だけで十分であること。目詰まりしても関係ないこと。目詰まり(クラフト)がよくないのは石植えの時だけのようです。   もっとも土植えのよいところはバクテリアの住み易い環境であることだと思います。

最近段ボール(私も試験的に入れているが)を鉢の中に入れる方がいらっしゃいますが,これも段ボールを入れることで鉢の中にバクテリアの住み易い環境をつくることだと思います。
根ぐされするのは鉢の中に有用なバクテリア(蘭菌)が繁殖したのではなく,有害なバクテリア(アンモニアガスを放出する)が発生したからだと思います。肥料分を与えるとどうしても有害なバクテリアが発生してしまうようです。土植えをすると蘭づくりの常識が180度変わるのは事実ですよ。

私も以前は焼き赤玉土(いし)とさつま土(いし)を均等に混ぜて,肥料や,活力剤,バイオレミンや,キトサンなどを与えていました。確かに作はまあまあでしたが,古木ほど葉先がいたんだり,古い株ほど根が傷んだりしました。古い株は根が傷むのが当然だと思っていました。しかし,上手な人を見るとみんな土植えに変えています。そして,葉を持っても鉢が抜けないほど根がしっかりしていたのです。私もいろいろ教えていただいたのですが,どうしてもそれまでの常識から逃れられませんでした。土で植えたら目詰まりするから,根ぐされるのではと。

  でもおそるおそる実験してみたらものすごく楽でした。肥料もやらなくてよいから水やりがとっても楽。根も全然傷みません。
後、
植え替えですが、人によってまちまちです。私は土植えにおそるおそる変えたので1年か2年置きには植え替えをして根の状態を確認しています。そして植え替えの時に新しい土と古い土を半分ずつ混ぜ植えています

参考になるかどうかわかりませんが。今植え替えシーズンなので,(9月初旬ぐらいまでが一番よいようですよ),作を確認しながら,黒土の良さを再確認しているところです。

宮崎県日向市  二宮正志


二宮さんから全く新しい作り方である「土植え」のレポートを戴きました。
「土植え」とは腐葉土栽培だったんですね、驚きです。 丁度、植替えのシーズンでもあり、早速試してみようと思います。最初は恐る恐る慎重に…。 宮崎さん宛のメールにも書いていますが、従来の「石植え、有機肥料による肥培管理」の結果殆どの蘭を傷めてしまって、自分の作場や栽培方法に疑問を感じていた所です。正直なところ、起死回生のホームランで有って欲しいです。  


どうもご案内有り難う御座いました。
さっそく拝見しましたが立派なHPなので感心致しました。
さて私は仙台市という地域的な関係から春蘭を主に育てておりますが、
広葉・細葉けい蘭を各数鉢を楽しみ、寒蘭(含、抗州物)も30鉢程度で
楽しんでおります。
こちらでは寒蘭の花時は1日の温度差が有るので色出しには苦労しないのですが、
北国ゆえなかなか株が大きくならないのが苦労するところです。
また私は「東北蘭愛好会」に所属し事務局をさせて頂いておりますが、
私のHPも公認ではなくて《黙認》というところですHiHi。

      仙台市 伊藤(ATU S.ITO)
         atu@pb.highway.ne.jp
     http://home9.highway.ne.jp/atu-hp/

  仙台の地で寒蘭を栽培するというのは、「想像以上に大変だろうなぁ…」と思います。 そちらで人気が有るのは、どんな品種ですか?


  こんばんは。
父親に、野口さんの事を話したところ、結構興奮しておりました。
「おー。そうか!!野口さんは関西寒蘭会で一緒なんだよ。 野口さんは、お父さんと一緒に審査員もしてるし、蘭展の時もレイアウト等を担当してくれてるし、良い花を咲かせてくるんだよ。 お父さんも負けないようにせんと.....」
と、興奮ぎみに嬉しそうに話していました。
父の所には、まだHPを見る環境が無いので、野口さんのページ等を プリントして見せてあげたいと思います。 野口さんのページや文章からは、蘭に対する熱い思いがひしひしと伝わってきます。 素晴しいですね。 これからも、父共々、宜しくお願いします。

矢野ともこ


   そうなんですよ、森江さんには何時もお世話になっているんです。
紅花などの色花に付いては自分でも「そこそこかな」などと自惚れていますが、青花や更紗花では森江さんの花の方が良いのです。特に矢野さんの作られたHPにも載っている「青花のベタ舌花」を出品された時には、正直な処「まいった」と思いました。


  色々ご教示有り難うございます。去年は、「土佐鶴」「白金し」「銀鈴」「紅秀絶」に花芽が2〜3芽つきましたが。家に取り込んだとたんに枯れてしまいました。環境の急変によるものか?と思っています。この点も教えてください。

"Kunio Uchida" <kunio-u@mx.miracle.ne.jp>  

野口です。
メールでは、室内に取込まれた時期がいつなのか分りませんが、開花直前であれば、通常は開花します。

花芽が枯れる原因を思いつくままに述べますと、殺虫剤、ナミハダニやハモグリバエの被害、日焼け、灰色カビ病、環境の激変等が挙げられると思います。

  まず殺虫剤ですが、花芽が上がった8月の段階からは使用しないで下さい。殆ど全ての殺虫剤で被害が報告されています。
また、本などにハモグリバエの対策としてオルトランなどが有効である旨の記載がありますが、ハモグリバエが花茎の中で孵化し、食外が始まってからしか効果が出ませんので、実際には有効では有りません。

  ナミハダニやハモグリバエの被害に付いては、お棚の周辺環境によって格差があるようです。ナミハダニの被害の場合は、花弁や包皮がかすれたようになり、極めて細い蜘蛛の糸のようなものが確認できます。対策は、棚の周辺や外部に殺虫剤を散布します。
また、ハモグリバエの場合は花茎の勢いが急に無くなり、食外の部分から折れてしまいます。花茎の中には5ミリ前後の蛆虫のようなものが確認できます。色々やってみましたが、予防には蚊帳を張るのが一番有効です。

  次に日焼けですが、例えば暗い場所で育てた花芽に直射日光を当てるなどの、よほどの環境の激変をしない限り、通常は日焼けを起こしません。被害は蕾の外弁が褐色に枯れた状態になります。

  灰色カビ病の発生は、暗く湿度の高い環境で多発します。被害は花弁に薄っすらとカビが生えて、腐るように枯れます。対策は農薬の散布ですが…、薬品名は失念しました。

  環境の変化で考えられる事としては、花芽がまだ柔らかい時期に環境を急変させると失敗することがあります。例えば出品のための植替えなどは、今の時期に済ませておくか、開花後に植替えを行います。
多くの方は作場とは別に咲かせ場というものを作っていて、日当たりの良い場所に適当な遮光(50%程度)をして開花するまでその環境で作ります。当然ですが紅花と桃花では遮光の度合いが異なります。

以上、思いつくままですので記載がもれているかもしれませんが、参考にして下さい。

  内田さんへのメールです。ベテランの方が多いので「それは違うぞ!」と言う方は、突っ込んで下さい。
絶対!嫌ったりしません。多いに歓迎します。   一部の方には重複しますが、第一回のメールニュース以後ネットワークに参加された方々を以下で紹介いたします。


僕は、高知県東部の安芸市に住んでいる 小松と申します。
寒蘭の栽培歴は今年6年目で、土佐愛蘭会に所属していますが、会誌が欲しいだけの幽霊会員です。パソコンの方も4年を越したところで、どちらも未だ駆け出しです。 
野口さんは、パソコン、寒蘭、共に先輩ですね。
稚拙なHPを見ていただいて、有り難うございます。
最初は、ニフティーサーブの友人に、一緒にHPを出してみないか?と誘われて始めた物ですが、ネタ、気力(?)共に切れて更新を全くしていません。
もう少しHPの勉強をして、何とかしなければいけない、とは思っていますが・・・・。(^^;)
早速拝見させて頂きました。 各地の栽培家秘蔵の寒蘭の、写真、情報、を募るのは良いアイデアですね、此だと、お目に掛かる事の無い、銘品、無名の逸品、等をネットの上で見られて楽しいです。(確かにインターネット上では)東洋蘭の情報は少ないように思います。住んでいる地域がら、土佐寒蘭の情報はある程度入ってきますが、各地の蘭や、趣味家の話にも興味がありますね。

ひで   

高知県東部の蘭情報をよろしくお願いします。


以下省略

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