2005/4/1 一部追加

某大手オークションサイトでの東洋蘭に関する詐欺事件に付いて


 2月16日AONメールニュースに掲載された『「某大手オークションサイト」に関するいや〜な出来事』に関して、AONメンバーに限らず相当数の被害者がいらっしゃる様なので、事の顛末及び被害者の取れる対策とAONとしての考え方を掲載します。

★某大手オークションサイトでの東洋蘭に関する詐欺事件の顛末

あるメンバーから以下のメールを頂きました。

AHOOのオークションで中国春蘭の新品種や稀貴品を大量に出品しそれを落札した人の間で、結果的に添付写真とは似ても似つかぬ、贋物・・・・(結果としてはそうなるのでしょうか)を買わされた・・・と言う事で、問題が多発している様です。
かく言う小生も昨年の2月、出だしの頃に2品種ほど入手しましたが、見事に1鉢は枯らしてしまい(バイオ育成品?)一鉢は開花には程遠い状態です。小生の見積もりでは恐らく100%近くが贋物・・・・被害総額は500万円を降らないのではと思います。

添付写真

オークションに掲載された写真     実際に咲いた花
オークションに掲載された写真 実際に咲いた花

当該サイトに対するメンバーからの質問

> 偽物を多量にオークションにかけて販売している被害が多発している。
> <中国春蘭>の分野で、出品者名:kazen00・・・である。
> AHOOサイドの、対応や如何に。

当該サイトの返答

> ahoo!オークションカスタマーサービスです。
> ご利用くださいまして、ありがとうございます。
>
> ご指摘いただきましてありがとうございました。
> お送りいただきました件につきましては、ahoo!オークション・ガイドラインに
> 照らし、チェックいたします。
> ◇ahoo!オークション・ガイドライン
> http://auctions.ahoo.co.jp/html/guidelines.html
>
> なお、チェックした結果につきましては、個別にお知らせいたしておりません。
> なにとぞご了承ください。ガイドラインに反すると判断した場合には、対象者へ
> の警告や削除など、規定に則って対応いたしております。
>
> なにかまたお気づきの点があります場合は、こちらのページから再度お知らせく
> ださいますようお願い申し上げます。
> ◇ガイドラインに違反すると思われるオークション報告フォーム
> http://auctions.ahoo.co.jp/html/check.html

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当該サイトに対するメンバーからの質問

> その後本件に関する、同様事態は急速に発展しあちらでもこちらでも・・・
> と言う状況です。
> 今後同一人物が更なる行為を行った場合は、AHOO側にも責任を追及します。

当該サイトの返答

> ahoo!オークションカスタマーサービスです。
> ご利用くださいまして、ありがとうございます。
>
> 再度ご連絡いただき、たいへん恐れ入ります。
> お問い合わせの件についてご案内いたします。
>
> ahoo!オークションは利用規約とahoo!オークション・ガイドラインに沿っ
> て運営しております。たいへん恐れ入りますが、個別の出品に関して
> ahoo!オークションでは判断いたしかねますので、ご了承くださいますよう
> お願いします。
>
> ahoo!オークション・ガイドラインにあるとおり、出品に関する責任は全て
> 出品者にあります。ご確認いただけますと幸いです。
> ◇ahoo!オークション・ガイドライン
> http://auctions.ahoo.co.jp/html/guidelines.html
>
> なお、個別のケースにつきましては、ahoo!オークションで不適切であると判
> 断した場合には該当のオークションを削除する場合があります。お知らせいた
> だきました件に関しましても、ahoo!オークション・ガイドラインに沿い対応
> いたしております。調査結果につきましては、個別にお知らせいたしておりま
> せんが、ご了承ください。

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当該サイトに対するメンバーからの質問

> 貴社の回答は何もしないのと同じではありませんか。
> 貴社が不適切と判断するケースはどのような事ですか。
> 私の言葉で不充分であれば、会員数約600名の趣味の団体から個別に、具体的に
> 貴社にメールで、事の顛末をお知らせ致します。
> これは私の推定ですが、恐らく被害額は500万円を降らないと思います。
> そちらの担当窓口をお知らせ頂ければ、当方より出向いて説明させていただきます。
> オークション・ガイドラインは読みました。貴社のご説明に異論を申し上げるとするなら
> ば、被害の届出があっても、飽くまでも出品者と落札者の問題で、オークション側では、
> 一切関知しないと言う事でしょうか。
> 具体的に貴社が不適切だと判断する基準をご教示下さい。証人が何名必要とか・・

当該サイトの返答

> ahoo!オークションカスタマーサービスです。
> ご利用くださいまして、ありがとうございます。
>
> 再度ご連絡いただきまして恐れ入ります。
>
> ご指摘いただきました商品に関しましては、ahoo!オークション・ガイドライン
> に沿いチェック、作業を行なっております。
>
> このたびご連絡いただきました参加者につきましても、ahoo!オークション・ガ
> イドラインに沿ってチェックいたしております。
>
> なお、チェックした結果につきましては、個別にお知らせいたしておりませんが、
> ガイドラインに反すると判断した場合には、出品者への警告や削除など、規定に
> 則って対応いたします。
>
> なにかまたお気づきの点があります場合は、こちらまでお知らせください。
>
> なお、お問い合わせの文中に含まれていた個人情報につきましては、ご署名も含め、
> 一律伏字または削除させていただく場合があります。
>
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ここまでの展開で明確になった事柄

当該サイト側はマニュアル化された返答を繰り返すだけで問題を解決する意思は無く、オークション・ガイドラインに添って「当社には全く責任が無い」という態度です。不用意な発言から法的に不利な立場を取らないための自己防衛だと思われます。
なお、「文中に含まれていた個人情報につきましては、ご署名も含め、一律伏字または削せていただく場合があります。」は「会員数約600名の趣味の団体」に対する予防線だと思いますが、一体どこから個人情報を削除するつもりなのでしょうか、理解に苦しみます。


★被害に遭った方の取れる対策

まず、当該サイトのヘルプ補償制度についてを読んで下さい。このページによると、(1出品につき50万円を限度として落札額の80%を補償する)となっています。
当該サイトの内規によって補償制度の対象とならない可能性は有りますが、泣き寝入りする事は無いと思います。クレームを言う等やれるだけの事はやってみましょう。
方法としては(オークションヘルプの「お問い合わせフォーム」から連絡)します。当該サイトに以下の記載があります。

■補償金請求までの流れ
1. 補償の対象となるかを確認する
補償規定をよく読んで、補償の対象となるかを確認します。
2. 取引相手に再度連絡する
何らかの事情で、取引相手の返事が遅れているのかもしれません。もう一度、メールや電話で連絡をとってみましょう。内容証明郵便を出すこともご検討ください。 内容証明郵便については、こちらをご覧ください。
3. ahoo! JAPANに被害を報告する
取引相手への連絡を試みても問題が解決しない場合は、オークションヘルプの「お問い合わせフォーム」からahoo! JAPANに連絡します。その際入力したメールアドレスあてに「事故報告フォーム」のURLが送られてきますので、落札後30日以内に事故内容を送信してください。「事故報告受付番号」が発行されます。
4. 補償内容の申告と請求準備を行う
事故報告が完了したあと「補償請求フォーム」が届きますので、落札後6か月以内に補償内容を申告してください。申告が終わったら、補償金請求までの対応方法を記載した書類が届きます。内容をよく読み、取引相手への督促、必要な書類の準備、警察への届出などを行ってください。
5. 補償を請求する
「補償請求フォーム」で申告したあと、45日間お待ちください。その間も、引き続き取引相手への連絡を続けてください。待機期間が過ぎても問題が解決しない場合は、ahoo! JAPANへ補償金請求に必要な書類一式を返送し、請求手続きを行ってください。ahoo! JAPANは送付された書類などを審査して補償金額を確定し、補償金をお支払いします。書類返送からお支払いまでは、約2か月とお考えください。


ただし、補償金の請求期限に(落札日から6ヶ月以内に行うもの)と有り、東洋蘭のような商品はその性質上、補償対象になり難いと思われます。(6ヶ月以内に開花確認できることは稀です。)
同様に、(補償限度額は、1利用者かつ1つのahoo! JAPAN IDあたり50万円まで)と有りますので、何品落札しても補償額の最大は50万円までです。

しかし、補償金が支払われない場合の項目の中に(ガイドラインにおいて出品を禁止されている商品が対象である場合または出品ルールに反した方法で出品された商品である場合)も支払われないとなっているのは、サイト管理者としての責任を放棄したとも取れる発言で、最初にその様な違反商品を掲載してしまったサイト側の責任を明確にすべきです。また、被害者の発生が事前に予測できる違反商品を削除するのはサイト側の責任です。


補償金請求までの流れの中に(警察への届出などを行ってください。)と有りますので、まずこれから始めてください。http://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm

富山県警察ハイテク犯罪対策室に分かり易く手順が書かれています。

現行法ではインターネット商取引によるプロバイダ等(特定電気通信役務)の責務に付いては言及していません。僅かに「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」によって「発信者情報の開示請求」を行うことができますが、詐欺事件等に適用されるものでは有りません。総務省に「ネット詐欺による救済とプロバイダ等の責務を定める法律」を制定する様に働きかけるには、ここに書き込んでください。http://www.soumu.go.jp/opinions/opinions.html

なお、被害当事者の場合は「インターネット消費者被害対策弁護団」にメールで相談する事ができます。http://www1.neweb.ne.jp/wb/licp/index.html

基本的に、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約) によって商取引が禁止されている動植物を掲載する行為は法律で禁止されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/jyoyaku/wasntn.html
また、正規の手続きを経ない植物の個人的な持込は植物防疫法に違反しています。
http://www5.cao.go.jp/otodb/japanese/houseido/hou/lh_01020.html

東洋蘭の個別品種に付いて、これらの要件を満たす出品物で有ることを判断する能力が当該サイトに有るかどうか極めて疑問です。違法な出品物かどうかを判断する能力が無いのなら、出品を受付けるべきでは有りません。どのような言い訳をしても、掲載を許した事の責任は当該サイト側にあるのです。

当該サイト側が落札者の自己責任を言う前に、何でも掲載できてしまう当該サイトの責任が問われるべきです。仮に悪意ある出品者によって掲載されたとしても、速やかに削除するのが管理者の責任です。オークション・ガイドラインにある「出品物に関する一切の責任は負わない。」は良いとしても、「保証の免責条項」によってオークションページを管理する責任も無い。」というのは管理者責任を放棄するための勝手な宣言に過ぎません。(予測不可能な事故は例外です。)

法律に違反した商品の掲載を許し、落札後に被害者が出ても内規によって適切な対処を怠る(被害者に報告しないのであれば、調べなくても結果は同じ事)と言うのは、社会的にも法的にも正しい態度では有りません。オークション・ガイドラインに有る(法律で販売を禁止されている商品)に補償金を支払わないのであれば、そのような出品を受付け、落札に至らしめた事そのものが違反行為です。(AONでは最初から、事前に予測可能な違法行為として、海外からの出品を禁止しています。)
http://www.narita-airport-customs.go.jp/cus_qa/wild.html

少し調べれば理解が難しくないワシントン条約の存在すら知らない(あるいは見過ごした)管理者が、海外から不正に密輸された可能性の高い東洋蘭の出品を受付け落札に至るまで放置した事は、偽物であるかどうかを別にして、免責される事由になりません。過去において、違法性が極めて高い出品物に対して何の措置も取らなかった事実を見れば、故意と思われても仕方が無い程の怠慢であり当該サイト側の重過失行為です。(麻薬類や銃器、希少動植物など、幾つもの事例が有ります。)

この様な重過失(わずかの注意さえすれば、たやすく違法有害な結果を予見することができた行為を漫然と見過ごした事)から被害が発生した場合は損害賠償請求を免除されるものでは有りません

被害当事者の方はahoo!オークションサイトに対して、以上の疑問点を残らず書き、回答期限、日付と署名を付した「内容証明郵便」で、まず公開質問状を送る事をお考え下さい。

AONはその当事者では有りませんので上記の作業を代行する事はできませんが、この事件の被害者の方は、その顛末をご報告頂ければ全容をAONサイト上に公開いたします。

その程度ではとても納得できない」と言う方は「オークション詐欺・訴訟原告団」が有ります。
集団訴訟の場合も窓口紹介あるいは顧問弁護士が対応するとの事です。

詐欺師の手口を詳しく知りたい方はヤフオク詐欺対策サイトの掲示板を参考にして下さい。

「うっかり被害届けを出して、裁判にでもなったら金も掛る事だし…」と思われている方は少額訴訟制度をご覧下さい。費用の問題、手続きの進め方、各地の簡易裁判所の案内など分かり易く解説されています。


★AONのオークションに対する考え方

言うまでも無く、この様な行為はインターネットの健全な発達(総務省)を阻害するものであり、東洋蘭の広範な普及を目的とするAONにとっても有害であると考えます。第一義的に出品を行った加害者にその責任が有るのは当然ですが、意図的では無いとしても、問題が発生する可能性を予見できたにも関わらずそれを掲載し落札に至るまで放置した当該サイトにも責任の一端が有ります。(取引に関する責任では有りません。)

ここでは自戒的な意味も含めて、犯罪の温床になっている当該サイトの正当性に付いて考えたいと思います。

1、「手数料は取るが、責任は取らない」という立場の正当性に付いて。

少なくとも消費者保護という概念が欠落しているのは事実です。インターネットでは消費者保護を行わなくても良いという理由は何処にも有りません。要は出品物に違法性が無ければ、何を行っても良いし騙されたとしても買った人の責任と言う事になります。それなら手数料を取るべきでは有りません。手数料を取れば責任が発生します。「手数料は取るが、責任は取らない」という態度は果たして社会正義に合致した行為でしょうか。

2、「オークション ガイドライン」に基づいて、問題の処理過程は報告しないという態度の正当性に付いて。

オークション ガイドラインは当該サイトと個人間の契約であり、入札者は自動的に契約を承認した事になりますが、そのガイドラインには「紛争解決の手段」が有りませんので、結果的に紛争解決のための経過報告義務には言及していません。言わば事後におけるサイト側の一方的な宣言に過ぎず、その正当性はありません。

3、違法な商品が出品されても免責とする管理姿勢の正当性に付いて。

売買契約はオークション ガイドラインとは全く無関係に当事者間で行われるもので、当該サイトはそれとは無関係ですが、違法性の有る商品の掲載とも無関係と言えるでしょうか。「戦争をしているのは当事国で、我々は武器を提供しているだけ」という武器商人の論理と同じで、法的理由からガイドラインによって自己防衛をしているだけです。当該サイトと個人間の契約であるガイドラインには法律を超える拘束力は有りません。よって、違法な出品物に対して「ガイドラインに添って処理・・・」と言う態度は合理性を欠いています。

いかなる契約も法に準じて行われるべきもので、違法な契約関係というものは認められません。違法な出品物の売買は法的に認められた契約関係が成立しない事になります。この場合にも当該サイトと消費者間のガイドラインによる契約は存続しているわけで、違法な取引の場を提供した当該サイトを免責とするのは正当でしょうか。結果的に犯罪者を幇助した事実は否めません。

東洋蘭のように本来真贋の判別が難しい商品を、それに対する知識が無い管理者の元で出品管理すること自体、著しく合理性を欠いた行為です。例えるなら、地雷原という場を提供しそこに消費者を置き、「何処に行くのも君の自由だ、我々は感知しない。」と言っているようなものです。管理能力の無い者が管理責任を放棄した上に成立つオークションとは一体どのようなものでしょうか。ただの無責任とどれほどの差異があるのか大いに疑問です。


AONからの提案

当該サイトが何の対策も取らない以上、今後も連続して同様の問題が発生する可能性は極めて高いと思われます。これ以上被害者を出さないためにも、我々東洋蘭趣味者が連帯して何らかの自己防衛を行わざるを得ません。

以上の記述に賛同して頂ける方でホームページを持っている方は、趣味者への注意喚起のために、下のバナーをホームページに貼り付けてください。

 これ以上の被害者を出さないために
 バナーかタグのいずれかをHPに貼り付けて下さい。

<a href="http://www.aon.gr.jp/kd/complaint.htm" target="_blank">
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私たちはこれ以上の被害者を出さないためにキャンペーンを行っています!
東洋蘭のモラル向上のため、賛同いただける方はリンクして下さい。

できればバナー下のキャプションもセットでHPに貼り付けて下さい。